大板山たたら製鉄遺跡(世界遺産)

明治日本の産業革命遺産の構成資産のひとつ「大板山たたら製鉄遺跡」を訪れました。奥深い山の中にある遺跡で、周囲の森からはこれまで聴くチャンスのなかったサンコウチョウの声が響いてきて癒されました。

「たたら製鉄」とは、鉄の原料である砂鉄と燃料の木炭を炉に入れ、足踏み式の大型鞴(ふいご)で風を送り、高温にした炉内で砂鉄を溶かし、鉄を生産する方法です。

たたら場全体を見渡せる場所に、事務所としての機能を有していた「元小屋」がありました。石垣があり礎石が並んでいます。また、小さな池と庭園が復元されています。

たたらの中心施設は製鉄炉のある「高殿」です。建物の中央に製鉄炉と鞴(ふいご)が置かれ、周囲に材料置き場や休憩所がありました。外には砂鉄に混ざっている不純物を取り除く「砂鉄洗い場」や、熱い鉄の塊を冷却するための「鉄池(かないけ)」などの遺構も確認できます。

大板山たたらで生産された鉄は、恵美須ヶ鼻造船所(世界遺産)で建造された「丙辰(へいしん)丸」の船釘や碇の原料となり、「幕末期に洋式軍艦建造に必要な鉄を供給した」ことが裏づけられる唯一の事例なのだそうです。このような関連性で世界遺産の構成資産となっているわけですね。

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